医師「年収3000万円はザラです」…医療費は急増、病院は7割赤字なのに、開業医はなぜ高給なのか。厚労省の「医療経済実態調査」によると、約7割の病院が赤字なのになぜ、医師の給料は高いままなのか。杉谷剛さんが書いた、ヤフーニュースで紹介された、PRESIDENT Onlineの記事。
記事の内容について、確かに「そうだ」と思う点もある。疑問もいろいろ感じるが、この記者さんもご自分なりにしっかりと調べているのでしょう。過去の事だが、発熱外来事業、ワクチン事業をコロナバブルと書かれることは、否定はしない。ただし、治療したときに病院が受け取る“診療報酬”を減らしても事態は良くならないと思う。ここに書く。
医療機関の経営状況を調べた結果が報告されたとある。分析して、「医者が『診療報酬の大幅アップなしでは賃上げできない』と言うのは嘘で、診療所の理事長(院長)が自分の給与を下げれば、職員給与のアップはできる」と、書いてある。でもその後に、理事の話し合いで決めるはずの医療法人を理事長が私物化すると書いてあり、理事長自らが自分の給与を引き上げたことが最も考えられるとも、書いてある。
もしもそのように理事長(院長)が医療法人を私物化しているならは、『診療報酬の大幅アップなしでは賃上げできない』は嘘だとしても、診療報酬の大幅ダウンしてもダメですよ。医療法人を私物化している理事長であれば、自らの給与には手を付けず、運営経費を減らすため、職員の給与を減らすのですよ。良い理事長先生も多いが、悪い理事長は、職員一人一人の給与減らしたり、リストラで職員を減らしたりして、自分の分はキープするのです。
だから、高給取りの悪い理事長の給与を減らしたいからといって、診療報酬減らしても効果は無いと思う。理事長が医療法人という公的なものを私物化するのががいけないことは、医療法人の規則の問題で、医療法人の法律の問題でしょう。この点、医療法人の問題と診療報酬の話が、ごちゃまぜ。
もう一点。小さなクリニックの先生、そんなに収入あるのか?。診療所の理事長(院長)と書かれても、イメージがはっきりしない。理事長、院長、開業医と書かれている言葉が、誰を示すのかはっきりしない。なんでかというと、開業医にも、いろいろなタイプあるから。
1,何百人もの職員さんを有する大病院を経営している開業医、ある意味では経営者。これが、理事長。院長は別におられたりもする。
2,個人経営の小さな病院クリニックだが、複数の医師を雇ってあり、自分はあまりクリニックでは診療をしていない開業医。
3,小さな個人クリニックで、医者は一人(週に一度くらいは代診先生か)、いつも院長が診療している。
どれもが、必要でしょうが、全部くるめて開業医と呼ばれるが、それぞれ経営状況は結構違う。題名の、医師「年収3000万円はザラです」とは、誰のこと?理事長、院長、開業医、勤務医、美容系自由診療医師、対象が、ごちゃまぜに感じる。
大人数の大病院は、診療報酬が下がり病院収入が減っても、人手に余裕あれば人員を減らせば、理事長の給与は減らないですむ。しかし、小人数の病院クリニックでは、人手に余裕無いので人員を減らしたら診療できないので、院長の給与しか減らせない。院長自身の給与が減ったら、診療を続ける気持ちが無くなる。生活できない。診療やめる。

小さな個人クリニック(つぶくり;自虐的にネットで言う、今にもつぶれそうなクリニック)は、経営状況が苦しい(お金に余裕が少ない)ところも多いようだ。どこが、年収3000万円?。医師の年収が3000万円はザラだからといって保険の診療報酬を減らしたら、経営の苦しい小さな個人クリニックはやめるかもしれない。すでに、コロナバブルの後の最近は、小さな個人クリニックの閉院が増えた感じがある。
とりあえずかかりやすい街中の普通の個人クリニックつぶれたら、ちょっと診てもらいたいときに行けるクリニックが減るので、普通の庶民さんは、困るのでは。お金持ちの上級国民さん(芸能人さん含め)は、お金とコネを持っていれば、どこかでしっかり診てもらえるのかも。
診療報酬減らして、普通の個人クリニックがつぶれて一番困るのは、普通の庶民さんと思う。そんな世の中になって、良いのかな?
By 代居 誠二 (よい せいじ)